腰痛・膝痛・五十肩を、理学療法士が「物理」で解き明かす
1. 導入:理学療法士の脳内レンズ
「理学療法士って、物理とか使うんですか?」
先日、そんな質問をいただきました。
結論から言いましょう。僕は皆さんを見る時、皮膚や筋肉を透過して、頭の中で「動く骨模型」として捉えています。そこに物理法則を当てはめることこそが、僕の仕事の本質です。
2. なぜ「物理」が必要なのか
筋肉は、骨を動かすための「ゴム」に過ぎません。
不調の原因の多くは、ゴム(筋肉)そのものよりも、ゴムが取り付けられている「骨の並び(構造)」や「関節の軸」のズレにあります。表面的な筋肉の硬さに惑わされず、土台である構造体としての真実を見る。そのために物理というレンズが必要なのです。
3. 痛みは「物理的なエラー」のサイン
具体的に、皆さんが悩まされる痛みを物理で紐解いてみます。
● 腰痛の正体
原因は多岐にわたります。筋力低下、ゴム(筋肉)の短縮、あるいは加齢による摩耗。大切なのは、それらが結果として「特定のパーツへの過負荷(カフカ)」を引き起こしているということです。負担の原因を究明すれば、対策は人それぞれ変わります。その個別の原因を解明するために「物理」の視点が不可欠なのです。
● 五十肩の正体
肩周りの「小さなゴム(インナーマッスル)」がサボり、上腕二頭筋などの「大きなゴム」が過剰にその役割を引き受けて伸び縮みすることで炎症が起きます。これは肩周りのパワーバランスという物理のエラー。サボっている筋肉を「再教育」するケアが解決の鍵となります。
● 膝痛の正体
多くの方がO脚などの「形」を気にしますが、物理的に重要なのは「膝が完全に伸びているか」です。
面白い現象があります。ベッドに横になると膝が伸びるのに、立つと曲がってしまう人が少なくありません。これは膝自体の問題ではなく、上半身の重心をコントロールするために、膝を曲げてバランスを取らざるを得ないという「物理的な戦略」の結果です。この姿勢が続けば、いずれ実際に膝の可動域が制限されてしまいます。
4. 結び:重力との対話が、あなたを救う
皆さんは、痛い「場所」がどうなっているかを気にすると思います。けれど、本当の解決策はその局所にはありません。膝が痛いからといって膝だけを見るのではなく、姿勢全体という「骨模型をいかにうまく立たせるか」を考えなければならないのです。
僕たちがこの地球で生きている限り、「重力との対話」から逃れることはできません。筋肉を揉みほぐすだけでなく、物理的な構造を整え、重力と仲良くすること。それが、僕の考える最も合理的で誠実な理学療法のあり方です。
あなたの「骨模型」は、今どのように積み上げられていますか?
そこに少しでも崩れがあると、どこかの筋肉や関節が、あなたの代わりにひっそりと悲鳴を上げているかもしれません。これをきっかけに、無理に姿勢を正そうとするよりも、まずはご自身の「身体の声」に耳を傾けてみませんか。
KEEL BODYWORK(キールボディーワーク)
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