SNSの健康情報を鵜呑みにしていませんか? 理学療法士が伝えたいヘルスリテラシーの大切さ

テレビ、YouTube、Instagram。

今は少し調べれば、健康に関する情報がいくらでも見つかります。

「腰痛にはこの運動」
「膝が痛い人はこれをやるべき」
「このストレッチはやってはいけない」

そんな情報を、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

もちろん、その中にはとても参考になる情報もあります。

ただ、ここで一つ大切なことがあります。

その情報が正しいことと、その情報が「あなたに合っていること」は、同じではありません。


 膝痛・腰痛予防の講習で、最初に伝えたこと

先日、社会福祉協議団の研修で講師をさせていただきました。

テーマは、

「膝痛・腰痛予防のためのエクササイズ」

です。

ただ、僕が講習の一番最初にお伝えしたのは、エクササイズの方法ではありませんでした。

こんな話から始めました。

「今日、僕がお伝えすることが、皆さん全員に合うとは限りません」

理学療法士として身体を見てきた僕が伝える内容だからといって、12人全員に同じように効果が出るとは限りません。

例えば、今日紹介する方法が仮に7割くらいの人に合う方法だったとします。

12人いれば、3~4人くらいは、

「やってみたけれど、あまり変わらなかった」

ということがあっても不思議ではありません。

それは、その人が悪いわけでも、必ずしも運動が間違っているわけでもありません。

その方法が、その人の身体や状態には合っていなかった。

ただそれだけかもしれません。


健康情報は「誰に当てはまるのか?」を考える

これはSNSやYouTubeの健康情報でも同じです。

発信している人が間違ったことを言っているとは限りません。

むしろ、専門的に見ても「なるほど」と思う情報はたくさんあります。

問題は、

「その情報は、どんな人に当てはまるのか?」

という視点が抜けてしまうことです。

ある方法が多くの人に役立つとしても、全員に当てはまるとは限りません。

さらにSNSでは、少し違った問題もあります。

「適度に身体を動かしましょう」
「無理のない範囲で続けましょう」

いわゆる「無難」な情報、そんな当たり前の話だけでは、なかなか注目されません。

そのため、

「絶対に〇〇してはいけない」
「実は〇〇すると身体が壊れる」
「これだけやれば大丈夫」

といった、強い言葉のほうが目に入りやすくなります。

内容そのものが完全に間違っているとは限りません。

ただし、それが限られた条件の人にしか当てはまらない話であれば、その前提を知らずに自分へ当てはめることで、かえって混乱してしまいます。


 「正しいか、間違いか」だけでは足りない

健康情報を見るとき、

「この人が言っていることは正しいの?」

と考える人は多いと思います。

でも僕は、もう一つ問いを加えてほしいと思っています。

「これは、今の自分に合っているの?」

同じ「腰が痛い」という人でも、身体の状態は一人ひとり違います。

同じ「膝が痛い」という人でも、年齢、筋力、柔軟性、生活習慣、仕事、運動経験、痛みの出る動作などは違います。

だから、全員に同じ答えがあるとは限りません。

健康情報は、

正しい・間違いの二択ではなく、「誰に・いつ・どんな条件で当てはまるのか」まで考える。

その視点がとても大切です。


 ヘルスリテラシーとは「情報を選ぶ力」

今回の講習では、膝痛・腰痛予防のエクササイズをお伝えしました。

でも、僕が本当に持ち帰ってほしかったのは、運動を何種類か覚えることだけではありません。

自分の身体を観察し、情報を選び、自分に合っているかを考える力。

つまり、ヘルスリテラシーです。

誰かが「これがいい」と言ったから、無条件にやる。

逆に「これはダメ」と言ったから、怖くなって全部やめる。

そうではなく、

「やってみて、自分の身体はどう感じるだろう?」

「痛みや動きはどう変わっただろう?」

「そもそも、この情報はどんな人を対象にしているのだろう?」

そんなふうに、自分の身体と情報の両方を見ることが大切だと思います。


自分の身体の専門家は、自分自身

僕たち理学療法士やトレーナーは、身体について学び、専門的な視点からアドバイスをすることができます。

でも、24時間その身体と一緒に生活しているのは本人です。

だからこそ、専門家から一方的に「正解」を教えてもらうだけではなく、

自分の身体について、自分自身でも考えられるようになること。

これが、長く健康と付き合っていくうえで大切なのではないでしょうか。

健康情報があふれている時代だからこそ、必要なのは、さらに多くの情報を集めることだけではありません。

情報に振り回されず、自分に必要なものを選べること。

次にYouTubeやInstagramで健康情報を見つけたときは、

「これは正しいのかな?」

だけではなく、

「これは、今の自分に合っているのかな?」

と、一度考えてみてください。

その小さな問いが、自分の身体を自分で守るための第一歩になると思います。

 

理学療法士 伊藤真也
KEEL BODYWORK


KEEL BODYWORK(キールボディーワーク)

岐阜市加納にある「ケア」と「トレーニング」を行うフィジカルマネジメントスタジオです!

体幹トレーニングができるREDCODE(レッドコード)や足裏感覚を鍛えるNABOSO(ナボソ)で、スポーツでの怪我や慢性的な痛みを予防して、健康な身体を一緒に作りましょう!

理学療法士の資格を持つコンディショニングトレーナーがお客さまの体調や、目標に合わせて最適なトレーニングをご提案させていただきます。

腰痛や膝痛や肩こりなど慢性疼痛緩和、姿勢改善、パフォーマンスアップ。扁平足、外反母趾、浮き指など足の問題にお悩みの方はぜひお気軽にお問合せください♪

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